1
/
5

【資格支援】エンジニアがITストラテジスト試験に挑戦!難関資格から学んだAI活用とキャリアの可能性

こんにちは!感性AI エンジニアの久保田です。

久保田 彩椰のプロフィール - Wantedly
感性AI株式会社, UXエンジニア
https://www.wantedly.com/id/ytleoo

先日、自己啓発支援制度を利用してITストラテジスト試験を受験しました。初めてこの制度を使った私ですが、多くの学びがあり、日々の業務への向き合い方も変わってきたように感じています。

なぜ私がこの資格に挑戦したのか、そしてそれが今の仕事にどう活きるのか。リアルな経験をお伝えできればと思います。

「ITストラテジストってどんな資格?」「エンジニアにどう役立つの?」といった疑問のヒントになれば嬉しいです。

目次

  • 感性AIのスキルアップ支援

  • なぜITストラテジスト試験を選んだのか?

  • 受験体験記

  • 働きながらの勉強で大変だったこと

  • 挑戦を後押しした感性AIでの学び

  • 学習で得た「こういうことか!」という気づき

  • 受験の感想:AI時代に求められるITストラテジスト像とは

  • 最後に

感性AIのスキルアップ支援

自己啓発支援制度は、業務に活かせるスキルや知識の習得をサポートする制度です。

書籍購入支援とは別に、この支援制度により資格試験の受験費用だけでなく、オンライン講座やサブスク利用など、多様な学習スタイルに対応したサポートを受けることができます。

新しいスキルを習得し続けたいエンジニアにとって、非常にありがたい制度です!

なぜITストラテジスト試験を選んだのか?

ITストラテジスト試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の中でも最難関レベルに位置づけられる「高度試験」の一つで、経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、事業革新や競争優位の確立をITで推進する、CIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方向けの資格です。

ITストラテジスト試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「ITストラテジスト試験」に関する情報です。
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html

私がこの試験に興味を持ったのには、いくつか理由があります。

  • 応用情報技術者試験に合格した後の一部試験免除期間中に高度試験を受けてみたかった
  • PdMとしてビジネスとエンジニアの橋渡しになることを志向しているため、経営や事業全体という「上の視点からITを捉える」スキルを身につけてキャリアの幅を広げたいという思いがあった
  • 試験のテーマは日頃のプロダクトマネジメントに直結するため、実務で得た経験を再現性のある「知」として体系的に理解しておきたかった

そして、ちょうど自己啓発支援制度ができたタイミングだったので、せっかくなら合格を目指して挑戦してみることにしました。

受験体験記

働きながらの勉強で大変だったこと

ITストラテジスト試験は、午前(4択選択式)、午後Ⅰ(長文読解)、午後Ⅱ(論述)で構成される試験です。特に午後Ⅱ試験は、与えられたお題に対して自分の経験を基に2時間で3000文字で論述する必要があり、ここが一番の難関です。

働きながらの試験勉強には、時間とモチベーション管理の壁がありました。

感性AIではフレックスやリモートワークで柔軟な働き方ができるので、朝晩の学習時間を長めに取ったり、試験直前はお休みをもらったりさせてもらいました。

隙間時間で午前の過去問と論文ネタ集めを行い、まとまった時間が取れる時は午後試験対策に集中し、合計70時間程度学習しました。

正直なところ自費受験だったら学習までで満足して、受験自体は諦めていたかもしれません。会社の支援があり宣言しているからこそ、会場に辿り着くまで自分を律する理由になったと感じています。


挑戦を後押しした感性AIでの学び

試験に挑戦する上で、感性AIで働いていることが強みになりました。私はもともとAIの業務活用については経験がなく、入社してから機械学習、生成AI、RAGといった最新のAI技術の活用に取り組みました。

試験では、DXに関する知識が問われます。DXを考える上で、AIのような先端技術の活用は避けて通れません。感性AIでの実務を通じて、これらの技術がビジネスや社会にどう変化をもたらすのかを肌で感じていたので、机上の空論ではなく、リアルなイメージを持って試験に臨むことができました。

【感性AI】京王グループ Chat-GPT導入プロジェクト | 感性AI株式会社
はじめにこんにちは。感性AI 下牧です。2023年ももうすぐ終わってしまいますね。皆さんは今年流行ったものと言えば何を思い浮かべますか?私こと下牧は何といっても「Chat-GPT」です。あえて"...
https://www.wantedly.com/companies/company_4728274/post_articles/874330

特に、デジタイゼーション、デジタライゼーション、DXの違いや、それを実現するための多角的な視点での整理方法や実行プロセスといった概念を、AI活用事例と結びつけて理解できたのは大きかったです。


また、感性AIメンバーは日々、生成AIの小ネタや「使ってみた」話で盛り上がっているので、そこで得たヒントを試験勉強にも活用できました。

特に、午後Ⅱ試験の論文対策では、生成AIなしでは厳しかったと思います...。GrokやPerplexityにリアルな業務に関する話を聞いてみたり、NotebookLMに自分で書いた論文を採点してもらったりと、積極的に活用しました。


学習で得た「こういうことか!」という気づき

論文(午後Ⅱ試験)は、自分の経験に基づいた論述が求められます。ITストラテジストとしての経験がない場合、一般事例を収集するのが効率的とされています。

しかし、私は自分が実際に動くイメージまで落とし込みたかったため、あえて自分の古巣である非IT系事業の事業変革をテーマに、「今、感性AIで触れているIT技術(特にAI)を使って、事業をどこまで変えられるか?」という縛りで論文を考える練習をしました。



具体的には、想定される出題パターンに合わせて、AI活用でオペレーションコスト削減を目指す「守りのDX」や、顧客価値向上と収益構造変革を目指す「攻めのDX」の施策を検討しました。検討した施策の中には私が以前人力で進めていた企画もあり、自身の経験と結びつけて深く考えることができました。

このプロセスを通して、施策のリターンを経営課題に結びつけてストーリーで考えられるようになったのは大きな収穫でした。論文の練習を重ねる中で、初期の頃にあった視点の偏りが修正されていったのを感じます。

受験の感想:AI時代に求められるITストラテジスト像とは

今回の試験を受けて、私なりに感じたことがあります。

それは、ITストラテジストという役割は、AIがあれば不要になるものではない、ということです。なぜなら、実際に手を動かしたり、組織に対してアプローチしたりできるのは、やはり「生身のITストラテジスト」だからです。

今回の論文試験で、例年よく問われる「費用対効果を数字で示して提案する」展開ではなく、「事業部門からの反対などを予想して対応策を考え、事業部と経営層の意思を企画に反映する」という、ステークホルダー間の調整に焦点を当てた変化球な出題がありました。

まさにITストラテジストに必要な「関係者間の感情や立場の違いを理解し、巻き込んでいく力」が問われていると感じました。

また、「生成AIには出せないリアルな答えを持ってこい」というメッセージのようにも感じて、面白いなと思いました。

一方で、受験する上で生成AIは不可欠な存在でもありました。今後は、アフターコロナのBCP(事業継続計画)のように、「with 生成AI」を前提とした情報戦略も標準になっていくのではないかと考えています。

最後に

今回のITストラテジスト試験挑戦は、私にとって大きな成長の機会となりました。資格そのものよりも、学習プロセスに意味があると感じています。

体系的な知識と、これまでの経験が点と点でなく、線や面として繋がり「そういうことか!」と、理解が深まる瞬間がたくさんありました。

この経験で得た、ビジネスとテクノロジーを繋ぐ視点、経営戦略を意識した思考、そしてステークホルダー調整の重要性といった学びを日々の仕事に活用していきます!


感性AIでは、AIという最先端の技術に触れながら、自身のスキルやキャリアを主体的に築いていきたいという方を応援し、支援してくれる環境があります。

エンジニアとして技術を深めるだけでなく、ビジネスや社会とのつながりを意識してキャリアを広げていきたい、そしてAIと感性の可能性を探求したいという方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!


Invitation from 感性AI株式会社
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
感性AI株式会社's job postings
9 Likes
9 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like 彩椰 久保田's Story
Let 彩椰 久保田's company know you're interested in their content

OSZAR »