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環境を整えて社会の障壁をなくしたい――特別支援教育からスタートアップへ

エイジレスでキャリアアドバイザーとして活躍する熊谷さんにお話を伺いました。特別支援教育の現場から人材業界へとキャリアをシフトさせた背景や、「年齢によるしがらみをなくす社会を作る」という想いに至った経緯とは? 転職エージェントとしてのやりがい、そして日々の挑戦についても率直に語っていただきました。

まずはこれまでのご経歴について教えてもらえますか?

私は大学院で特別支援教育や発達障害を専門に学んだ後、新卒で特別支援教育を提供する企業に入社しました。そこでは、発達障害のある子どもたちの支援教室での直接支援や、保育園・小学校にいる先生方の研修やサポート、さらには全国の学校で使える教育ソフトの導入提案といった自治体向けの営業にも携わりました。

転職を考えた大きな理由は何だったのでしょうか?

前職では、子どもたちや先生方への支援、新規事業の立ち上げなど、自分が「こういうことをやりたい」と思うことを一通りやらせてもらいました。ある程度やりきった感があったことが大きいです。

もう一つは「年齢によるしがらみをなくす社会を作りたい」という想いです。前職では、子どもたちが抱える“障害”は、子ども本人の特性だけでなく「環境との相互作用」によって生じると考えており、そのため“環境側へのアプローチ”を徹底したいと思いながら取り組んでいました。そうした環境改善の重要性を感じるうち、「年齢によるしがらみ」もまた、環境との相互作用によって生じる障害なのではないかと思うようになりました。
そこで「年齢に縛られず活躍できる社会を作りたい」「年齢制限などが当たり前になっている社会を変えられないかな」と考えるようになって、そこにピンとくる会社が「エイジレス」だったんです。

エイジレスは以前からご存知だったのでしょうか?

実はエイジレスが立ち上がったばかりの頃、私は業務委託メンバーとして少しだけ関わっていたんです。当時はまだメンバーが3人くらいで、会社の方向性や「年齢によるしがらみをなくす」というビジョンを、ゼロから形にしていくフェーズでした。そのプロセスに参加していたことで、業務委託を終えてからも、ずっと気になる存在ではありました。

その後、エイジレスに戻られたんですね。スタートアップに入社するという不安はなかったですか?

不安はなかったですね。前職は上場企業ですし、組織としては大きいですが、私は新規事業立ち上げフェーズで働いていたので、ゼロから事業を作る楽しさを知ってしまったんですよね。ですから、スタートアップには不安よりも「また新しいものを作りたい」というワクワク感のほうが大きかったです。

実際に入社してみてギャップや驚いたことはありましたか?

大きかったのは「人との距離の近さ」ですね。前の会社はハラスメントの基準がとても厳しくて、プライベートな話題は極力避ける文化がありました。でもエイジレスでは、「週末は何してたの?」みたいな雑談をチームミーティングの冒頭でするのが当たり前で(笑)。最初は「戸惑いましたが、今は逆にその距離感を楽しめています。

一方でいい意味で「スピード感」があり、経営陣との距離も近いので、会社の指標や課題をリアルタイムに共有できるのはスタートアップならではの魅力だと思います。何か問題があれば即みんなで動いて、すぐ改善を試みる。そのPDCAサイクルの速さは前職にはなかった面白さです。

実際に人材エージェント業務を始めてみて、どのようなやりがいを感じていますか?

やはり「年齢を理由に門前払いされていた方が就職を決められた時」の喜びは大きいですね。前職では「支援がないと厳しい」子どもたちに手を差し伸べていたように、今も「年齢を障壁に転職が難しいと思われている方」にこそ手を差し伸べたいんです。たとえば60代の方が「エイジレス経由なら面接してもらえた」「自分らしく働けそうな会社が見つかった」と喜んでいただけると、本当にやりがいを感じます。
また、クライアント企業の考え方が少しずつ変わっていくのを感じられることも、やりがいの一つです。以前は「59歳まで」が採用基準だった企業が、「60歳でもスキル次第で採用を検討したい」と考えてくれた時など、企業の意識が変化する瞬間に立ち会えるのは、この仕事ならではの魅力だと思います。

逆に大変だと思うところは?

人材エージェントって、自分ではコントロールできない部分も多いんですよね。候補者が企業の面接で落ちてしまうこともあるし、企業側が年齢を理由に書類選考すら通さない場合もある。そうした状況の中で成果を上げるためには、基本の行動量もそうですが、一人ひとりに丁寧に向き合ってフォローすることが大事だと痛感しました。「それでも年齢に関係なく活躍できる社会を作るんだ」というビジョンがあるからこそ続けられるのだと思います。

ご自身の成長を感じるのはどんな時ですか?

私自身、そもそも転職エージェントに登録した経験すらなかったので、選考フローも知らない状態でした(笑)。そこから自分なりに学び、候補者の方の状況を把握しながら、企業に合わせた提案や面接対策ができるようになったのは、大きな成長だと思います。あとは、企業側に対しても「こんなスキルの方がいるので、定年年齢の条件を一度見直していただけないですか?」みたいな交渉が、少しずつうまくできるようになってきたことですね。

これからのキャリアや目標はありますか?

現在はキャリアアドバイザーとして候補者を支援していますが、将来的には「もっと社会を変えるインパクトのある取り組みができるかもしれない」とも考えています。具体的にはまだ模索中ですが、たとえば企業側を説得して「60代採用」を当たり前にする活動により注力するとか、新規事業を立ち上げるとか。とにかく「年齢によるしがらみをなくす」というビジョンを実現するために、最も効果的なアプローチを模索していきたいと思っています。

インタビューを終えて

特別支援教育の現場で「障害は環境との相互作用で生じるもの」という実感を得た熊谷さん。その経験は「年齢によるしがらみをなくす」という新たなビジョンに通じています。大手企業での新規事業立ち上げを経て、自らの可能性とスタートアップのスピード感を求めてエイジレスへ。かつての“業務委託メンバー”から正社員として飛び込んだことで、これまでにない経験を積みながら着実に成長を遂げています。

「どんな年齢であっても、本人の力を最大限に発揮できる社会を作りたい」――。その熱い想いは、候補者への丁寧なサポートや企業側への粘り強いアプローチに込められ、確実に形になりつつあります。熊谷さんがこれからどんなチャレンジをしていくのか、ますます目が離せません。

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