「関わった」と「設計した」はまったく違う―職務経歴書における“主語”の重み
――職務経歴書における“主語”の重み、見直してみませんか?
日々、たくさんの職務経歴書を拝見する中で感じることがあります
それは――
「やっていた」と書かれている業務が、実は“やっていた風”のことが多いということ
たとえば「基本設計経験あり」と書かれている方でも、よくよく話を聞くと「先輩が作った資料をもとに入力フォームの画面を作っていました」といったケースは少なくありません
ここで大事になるのが「主語の重み」です
「設計した」のか、「設計に“関わった”」のかで、評価は大きく変わる
採用側は、職務経歴書から「この方にどこまで任せられるか」を見ています。
たとえば「画面設計を担当」と書かれていた場合、
- ユーザーや要件に合わせて画面の構成を自ら考えたのか?
- それとも、設計済みの指示をもとにツールで描画しただけか?
どちらも「画面設計をやった」と言えてしまいますが、評価されるレベルはまったく違います。
特に上流工程や自走を求められるポジションでは「自ら判断し、設計し、提案できる力」が問われます
職務経歴書は、“誰が判断したか”が伝わるかが大切
「要件定義をやっていました」と書かれている場合でも、
- 顧客や現場との認識ギャップを埋めるような仕様の調整をしていたのか?
- 上司が定めた要件を口頭で聞き取り、議事録に起こしていたのか?
この違いは大きいです。
どちらが良い悪いではなく「任せられることのレベルを知る」ために、採用側はその主語の所在を見ています
曖昧なワードを、具体的に言い換えてみよう
職務経歴書を仕上げるとき、ぜひ次のように“主語の置き換えチェック”をしてみてください✨
- 「担当した」→ どこまでの裁量を持っていたのか?
- 「設計に関わった」→ 何を決め、誰とどのように議論していたのか?
- 「リーダー経験あり」→ 何人規模で、どんな意思決定を担っていたのか?
誰かの決定を実行していたのか。
それとも、自分が判断や意思決定をしていたのか。
それが伝わるだけで、あなたの職務経歴書は“リアル”になります。
経験を“誠実に書ける人”が、強い
派手な経験を書く必要はありません。
「設計はしていないが、仕様の意図を読み取りながら実装し、改善提案を出すようにしていた」
「先輩の設計レビューを通して、構造の考え方を学び、少しずつ任される範囲を広げていった」
そんな地に足のついた経験が、信頼につながる経歴になります
まとめ
職務経歴書の“主語”ひとつで、評価がまったく変わることがあります。
「関わった」と「判断した」は別物。
あなた自身の歩みを、丁寧に、誠実に、言語化していきましょう😊
次のキャリアを本当に掴むために🏆