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20代で「営業・人事・経理・法務」全てを経験した男の叩き上げキャリア

こんにちは!今回は、学歴も経験もゼロの状態から営業代行で叩き上げ、営業・人事・経理・法務・財務…経営に必要な全領域を20代で経験。その後、会社No.2として組織300人まで成長させ、現在はLimeで新たな挑戦を続けている鍵山さんにインタビューしました!

今回は、

  • PCすら触れなかった営業代行“新たなスキーム”を生み出した
  • 営業スキルを武器に、人事未経験から年間120名採用まで仕組み化
  • 部下ゼロから育てた“鍵山チーム”のマネジメント論
  • 横領・裁判・経理崩壊…リアルなバックオフィス修羅場経験
  • 26歳で管理部全責任者→No.2まで駆け上がった覚悟と実践
  • Lime入社後も、経理だけでなく現場全体を改善し続ける今

など、5つの業務領域をたった20代で“全部経験した男”。そのリアルな仕事人生に迫ります。

目次

  • 「大学辞めた瞬間から“背水の陣”だった」

  • 「PCも触れない状態から、人材派遣の“第一号”として現場を渡り歩いた」

  • 「新たな事業モデル、人材育成×営業代行モデル」

  • 「営業をやり切った先に、人事の立ち上げが待っていた」

  • 「部下ゼロから始めた人事が、気づけば"鍵山チーム"に」

  • 「経理・財務・法務を任された瞬間、“全部引き受けた”」

  • 「26歳で管理部全責任者。会社のNo.2になっていた」

  • 「たくさん誘われた中でLimeを選んだ」

  • 「資格も学歴もいらない。全部引き受けた先に今がある」

  • 鍵山さん、ありがとうございました!

「大学辞めた瞬間から“背水の陣”だった」

ーー最初は大学生だったんですよね?

はい。駒澤大学に通っていましたが、授業よりもバイトしてる方が楽しかったんです。週6日バイトして、寿司屋・居酒屋・塾講など色んな現場で働いていました。現場で人と関わりながら動く方が性に合っていたんだと思います。

次第に「自分は机の上より現場で学ぶ方が向いている」と感じて、最終的に親の反対を押し切って中退しました。そこからは高卒・新卒カードもない。「これからは全て自己責任。ミスしたら終わりだ」という覚悟で社会に出ました。

「PCも触れない状態から、人材派遣の“第一号”として現場を渡り歩いた」

ーー入社当初から現場投入だったんですよね?

はい。業務委託でWeb制作会社に入りましたが、入社当初はPCもまともに触れなかったです(笑)。ただ、新しく始まった営業代行の人材派遣事業に“第一号”としてアサインされ、いきなり現場に出されました。
六本木のオフィスを拠点に、ソフトバンク、AU、光通信など様々な営業現場を転々としながら、毎日新しい商材・新しい職場環境で営業を続けていました。

ーーかなりハードな働き方ですよね?

確かに毎日が新しい現場で、ペースも内容も毎回違う。でも正直、ハードワーク自体に抵抗はなかったです。むしろ「これだけ色んな現場で色んな営業スタイルを学べるなんて、普通できない経験だな」と感じていました。大学時代からの働きたい願望がやっと解放され、爆発していたのも大きいと思います。

営業先ごとにお客さんの反応も全然違うので、相手の“声色”や“間”を読む感覚がどんどん磨かれていくのが面白かったです。2週目には2日に1件ペースで契約が取れるようになり、そこから本部に呼ばれるようになりました。

「新たな事業モデル、人材育成×営業代行モデル」

ーー現場での実績はどうだったんですか?

実はこの営業代行の派遣も、最初は完全な新規事業だったんです。僕が一号として出向し、現場で安定して契約を取り続けられたことで、クライアント企業から「ぜひ次も欲しい」「御社の人材は良い」と評価をいただけるようになりました。

その積み重ねが社内でも大きく評価され、「じゃあさらに多くの人材を現場に送り込もう」という流れが生まれていきました。ここから、"営業代行 × 人材派遣" という今の会社の柱の一つが出来上がっていった感覚があります。

ーーすごいですね…!それが後の事業拡大にも繋がったんですね?

はい。そこから更に、エンジニア志望者の育成スキームまで組み合わせる事業モデルも立ち上がっていきました。営業代行の現場に人材派遣しながら、昼は営業、夕方からは自社でエンジニア研修を無料で実施して育成していく仕組みを作りました。

これは完全にゼロからの発明みたいな仕組みで、当時は他社もほとんどやっていなかったモデルです。今では同じスキームを真似する企業も増えましたが、実はこの形を最初に実現したのが僕たちの会社だったと思っています。

ーー鍵山さんが営業現場で結果を出し続けたからこそ、事業モデルそのものが広がっていったわけですね。

そうだと思います。最初の現場で成果を出せたからこそ、「人材派遣先に安心して出せる営業マンを社内で育成できる仕組み」を作る土台が整いました。それが今の会社の事業スキームの一部になり、ここから自分の人事・育成キャリアも始まっていきました。


「営業をやり切った先に、人事の立ち上げが待っていた」

ーーここから人事にキャリアチェンジするんですね。

営業現場での数字が認められて、社長から「次は人事を立ち上げてほしい」と声がかかりました。もちろん人事は完全未経験。でも「やったことないから面白そう」という感覚で飛び込みました。

最初は平日は営業の現場、土日は面接という毎日。ゼロから面接スクリプトを作り、求人票の文言を考え、求人媒体の訴求設計をPDCAで鬼のように回しました。誰にも教わる人がいなかったので、ひたすら現場で学んで試して改善して…の繰り返しです。

ーー営業経験は活きましたか?

めちゃくちゃ活きました。採用も本質は営業で、「応募者を惹きつけ、入社の意思決定をさせるクロージング」が必要なんです。営業時代に身につけた“相手の温度感を読む力”を面接で自然に使えるようになっていきました。

求職者が迷っている時に「今ここで決断する理由」を作る力が大事だと実感していました。仕組みが回り始めてからは年間120人採用ペースまで到達しました。気づけば社員も70人規模まで一気に拡大。媒体の担当者にも表彰されるくらい採用成果が出ていました。

「部下ゼロから始めた人事が、気づけば"鍵山チーム"に」

ーー採用が順調に伸びた後、マネジメントにも広がっていくんですよね?

人をたくさん採用すれば当然その後の育成も必要になります。オンボーディングの進捗確認や教育のサポートにも入り始めて、そこから自分のチーム、いわゆる“鍵山チーム”ができていきました。

特に、オンボーディングが不十分だった人や、営業代行に寄りすぎてエンジニアの勉強が疎かになってしまった人たちを集中的に育成。基礎的なスキルやマインドセットを徹底して教え込む部隊を作りました。ここで30人規模のエンジニア育成にも関わるようになりました。

ーー部下との関係性どうでしたか?

めちゃくちゃ良かったです(笑) ダーツ・ビリヤードバーを貸し切って打ち上げをしたこともありました。18人で18万の会計。でも「まあ、出すわ!」と全部奢りました(笑) 当時の手取りも18万しかなかったですが、部下たちが頑張ってるのを見ると自然と奢りたくなってしまうんですよね。
それは今でも続いています。笑 

ーー人を育てるのが心から好きなんですね。

間違いなく好きでした。むしろ、人が育つのを見るのが一番やりがいだったかもしれないです。可愛くて可愛くて仕方なかったです。笑


「経理・財務・法務を任された瞬間、“全部引き受けた”」

ーーさらに管理部門全体を任されるんですね。

人事が安定してきた頃、経理責任者が突然退職。誰も経理をできる人がいなくなり、完全未経験のまま「自分がやるしかない」と決断しました。帳簿、請求書、資金繰り、税務申告…財務役員や公認会計士、弁護士の方々からマンツーマンで教えてもらい、現場で叩き込まれていきました。

ーーここで衝撃の事件が起きるんですよね。

ちょうど経理を始めて間もない頃、副社長が横領で退任。そこから半年間、民事裁判に向けた証拠収集・帳簿の洗い直し・裁判資料作成の日々でした。弁護士・会計士と毎日打ち合わせを重ね、リアルな法務・財務・経理のすべてを総合格闘技状態で経験しました。これが自分のスキルベースを圧倒的に底上げしてくれました。

「26歳で管理部全責任者。会社のNo.2になっていた」

ーーこの若さで会社の裏側全部任されるってすごいですね。

社員も300人規模に成長し、本社も銀座へ移転。銀行・投資家対応・監査法人対応…経営の裏側すべてに入る立場になっていました。若手だからではなく、「やる人が他にいないなら全部自分がやる」というスタンスを徹底していたら自然とNo.2になっていました。

ーーそこから起業という選択に至った理由は?

オンボーディングに不安を抱えていたはずの鍵山チームのメンバーたちが、気づけば全員マネージャーや事業部長にまで成長してくれていて。誰一人辞めることなく、みんなが現場でしっかり成果を出している。その姿を見て、ふと気づいたんです。

「自分がゼロから組織をつくって、人を育てて、仕組みをまわしてきたこの経験って、もしかしたら自分で会社を経営しても通用するんじゃないか」と。

もともとゼロイチのフェーズが好きだったこともあり、「もっと自由にチャレンジしてみたい」「自分で事業を興してみたい」という想いが強くなって、自然と起業という選択肢に向かっていきました。

その後、約5年間、自分の会社を経営していました(※このあたりの話はまた次の機会に…!)。

「たくさん誘われた中でLimeを選んだ」

ーーLimeに入社した理由は?

自分で複数の事業を行なってきたこともあり、会社をたたんで転職をすると決めた時は、さまざまな会社様から誘っていただきました。
ただ、次に行くなら「本当に自分の経験を必要としてくれる場所」で働きたいと思っていました。Limeの採用ページを見た時に、“文章に温度がある”のがすぐに分かりました。表面的な肩書きじゃなく「今、何ができる人か」をちゃんと見てくれる会社なんだと感じました。

実際の面接でも、経歴の説明だけでなく、代表から「今のLimeにあなたの経験が必要です」とストレートに言ってもらえたんです。そこが一番刺さりました。大手と迷っていましたが、「求められている実感」があったからこそ、自分もここで次の挑戦をしようと思えました。

ーー現在はどんな業務を担当していますか?

経理を中心に、バックオフィス全般の責任者として、帳簿管理、請求管理、支払い、月次フローの見直しに加え、人事領域の面談や採用業務も担当しています。現場のオペレーション改善にもどんどん入り込んでいて、「この業務そもそも必要?」という視点で現場横断の業務整理を進めています。

さまざまな分野の業務をしてきたこともあり、便利屋的な感じで色々聞かれることが多いです。笑

ーーLimeでも入社直後にハプニングが?

はい(笑)。入社してすぐ、前任経理の横領が発覚。帳簿はもちろん、請求管理・支払いフロー・各種台帳まで全部ぐちゃぐちゃで、どこから手を付ければいいのか分からない状態でした。「またか…」と正直思いました(笑)

でも、前職での横領事件や裁判準備の経験があったので、こういう混乱を一つずつ整理して再構築する手順は頭に入っていました。帳簿の修正、支払いフローの整理、未回収の請求管理、業務プロセスの見直し…全部ゼロからやり直しました。かなり泥臭い作業でしたが、やり切ったことでLimeのバックオフィス全体の仕組みが整い、安定した運用ができるようになりました。

「資格も学歴もいらない。全部引き受けた先に今がある」

ーー最後に若手へのメッセージをお願いします!

正直、僕自身も最初は学歴もスキルも何もありませんでした。でも逆に言えば、だからこそ「今ここで自分が全部引き受ける」という覚悟だけを持ってきた感覚です。

誰もやらない仕事をやる。面倒なことを全部拾う。目の前の課題を一つひとつやり切っていく。たったそれだけを繰り返してきたら、結果として営業も人事も経理も財務も法務も自然にできるようになっていました。

資格や学歴がキャリアを作るんじゃなくて、「現場で泥臭く積み上げた経験」こそが最大の武器になる。
僕は高卒・未経験からでもここまで来れたので、今キャリアに迷ってる人がいたら、まずは「誰よりも引き受けること」から始めてみてほしいです。そこから全部始まると思います。

鍵山さん、ありがとうございました!


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