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公共建築の世界から商業プロダクトへ~入社3ヶ月プロダクトデザイナーの現在地vol.1


anveil社員にフォーカスする「anveilではたらく」。

PIECE OF SIGNのプロダクト開発のメンバーで、サインの商品開発の新規メンバーにインタビュー。

大学は建築専攻で、プロダクトは未経験。入社から3ヶ月経った開発メンバーに公共建築を手がけていた前職との違いや、PIECE OF SIGNのプロダクト開発を志願した理由を伺いました。




PROFILE

建築学部を卒業後、建築設計事務所へ勤務。ギャラリーなどの公共建築を手がける経験を積んだのち anveil入社。現在は、主にPIECE OF SIGNのサインプロダクト開発、既存商品の改善などの商品開発業務に幅広く関わる。



入ってみてどう?公共建築の世界からPIECE OF SIGNを選んだ理由


ーー気づけば入社からもう3ヶ月が経ちますね。anveilにすっかり馴染んだ様子に見えます。


おかげさまで、だいぶ環境には馴染んできたなと感じています。

コミュニケーションについては、「この人とはこういう距離感で話すと心地いいな」とか、少しずつではありますが感覚が掴めてきたように思います。

仕事に関しては、まだまだ完全に慣れたとは言えませんが、全貌は見えないものの、何となく ”輪郭”が掴めつつあるかな、といった感じです。


ーーそもそも、anveilを知ったのはどんなきっかけだったんでしょう?


建築系の採用を扱う専門のサイトでPIECE OF SIGNの求人を見つけたことです。建築の中ではプロダクトデザイナーの募集は珍しく、目に留まったんです。

採用を進めていく中で、「ここなら前職とは違ったスケールの面白いことができそう」と思うようになりました。十分すぎる福利厚生に関しては、建築業界出身からするとあまりに良すぎたので「これ、本当かな?」と疑う気持ちもありましたね。笑



ーー実際には、PIECE OF SIGNの開発のどんな環境に惹かれましたか?



まず1つは、技術的な観点で、小さな寸法やより細かいディテールを扱う経験としてプロダクト開発は最適な環境だと思えたことです。大きな建築では味わえない精密さや繊細さがあると感じました。

もう一つは、これまで触れてこなかった“商業”という分野への興味です。前職での公共建築ではなかなか触れてこなかった「商品としての価値」「市場性」「見せ方」──そういったことに向き合える環境に惹かれました。

あと大きかったのは、代表の音田さんの存在です。
戦略的に事業を考えている代表の側でプロダクトが作れる環境はとても稀有で、魅力的な環境に思えました。




個人×公共性の仕事から、大衆×商業の世界へのチューニング 


ーー商業的なものには触れてこなかったと言うと、前職はどんなお仕事だったんですか?


もともと僕は建築科出身なのですが、前職ではより大規模で公共性の高い建築に携わっていました。ギャラリーなど大きな予算が動くような建築や、いわゆる富裕層と呼ばれるような個人の方の要望を形にしていくプロジェクトもありました。ある意味、予算とは一線を画した建築といいますか。

正直なところ、大きな建築には多くの複雑な利害関係が伴っています。そうしたスケールに触れてきたからこそ、今は手に負える範囲で自分の感覚と責任の届く中で行うプロダクトの世界に意味を見出しているのかもしれません。


ーーPIECE OF SIGNは、一般のユーザーさん相手の最も商業と言える環境ですよね。ギャップが大きそうです。


そうですね。PIECE OF SIGNは、大衆向けであり、かつ商業的。

個人で公共性の高いものを作っていた以前の僕からすると真逆の環境です。なので、正直なところ今なお ”チューニング中” という感じもあります。

PIECE OF SIGNは、とことん大衆相手の商業の分野で勝負をしている。

「大衆を前にした商業的なモノづくりというのは、こういうことか」と感じる日々です。

小さなサイン、小さな寸法。そこには精度が求められるし、工夫の余地も大きい。そこを設計することの面白さを今は味わっています。




リサーチによる商品開発とフィードバックを活かした商品改善の仕事


ーー現在の主なお仕事について教えてください。


現在は、マーケティングチームの方と行う新商品の企画・開発や、既存のプロダクトの改善、いわば商品のブラッシュアップに関わっています。

現在のPIECE OF SIGNの開発は、新規商品で新しいファン層を獲得する流れはもちろん、 すでに購入してくださったお客様からのフィードバックを活かし、プロダクトの“基礎的な強さ”を高める既存商品の改善の2つの流れがあります。

最近関わった「オープン・クローズサイン」は、サイズ感の調整や素材の工夫など、細かい部分にリサーチの視点を取り入れてできたプロダクトです。

リサーチを重ねる中で、単なる「OPEN=営業中」の表示と思われがちなサインが、実はお店のファサードにおいて重要な役割を持ち、開店時にほぼ必ず用意されるものだと知りました。しかも、お金をかけたい箇所として意識されている事実は、実際に足を運ぶことで初めて気づけたことでした。

そういった商業的な店舗のフィールドワークも、新鮮な体験ですね。


取りこぼしている大切な”細部への視点”が磨ける環境 



ーー大きな建築から手の届くプロダクトへの移行ですが、現在の業務を通じて感じていることはありますか?


建築設計に携わっていたときには、ある種の“取りこぼし”があったように感じます。建物を設計する側としては、美しい外観を保ちたいという意識が強い。

でも実際にそこに入るテナントの店舗は、安くないお金を払って入居しているので、やはり売上を立てたい。なので、当たり前のように「看板をつけたい」と思うわけです。にもかかわらず、設計者は美的観点から「ここに看板を設置するのは…」と敬遠して、そこに関しての考慮はあまりない。

そういう店舗さんの想いや建物の”細部”にあたる大事なこと、取りこぼしていた資本主義の前提にある大切な要素やマインドを、今改めて学んでいる気がします。

PIECE OF SIGNでの仕事は、ただ「サインを作る」だけじゃない。

誰のために、なぜそれが必要で、どう届けるべきか──そういうことを、丁寧に考え抜くプロセスがあります。プロダクトだからこそわかる、大きな建築のスケールでは見えなかった”細部”への気づきが日々あります。



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