AI架空小説【第8話】「"自由な働き方"を夢見て」 | 株式会社ZERO-1
きっかけは、入社前に見たWantedlyの投稿だった。ノートPC片手にカフェで作業してる女性社員の写真。「これが理想の働き方かぁ...かっこいいな」その時から、自分も"自由な働き方"を夢見るようにな...
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「また提案書の修正…?」
何度目かわからないフィードバックに、深いため息。
頭の中は真っ白で、どこから手をつければいいのかもわからない。
その時ふと、カリキュラムで学んだ“ChatGPT”の存在が頭をよぎった。
「…頼ってみるか。」
恐る恐る、プロンプトを打ち込む。
「社内向け提案資料をもっとわかりやすくしたいんですが…」
すると返ってきたのは、構成のアイディアや言い回し、
さらにはタイトル案まで——まるで相談相手のような返答だった。
「え、普通にすごい…」
それからというもの、ChatGPTとの会話が日課になった。
コードのエラー原因も、言葉にできないアイデアも、
ひとまず聞いてみる。
答えが完璧じゃなくても、ヒントになる。
「AIは敵じゃない。」
むしろ今は、頼れる“相棒”だ。
もちろん、全部任せきりじゃない。
最終的に判断するのは“自分”だというのもわかっている。
でも、手が止まった時に支えてくれる存在があることは、
こんなにも心強いんだと知った。
これから先、AIはもっと進化していくだろう。
でも、“人間にしかできないこと”も、きっとある。
そして私は今、その“両方”と向き合っている。
カリキュラムを終え、今は後輩をサポートする側に。
あの時、PCの前で泣いた日も、
夜中にGoogle Meetで励まされた日も、
全部今につながっている。
振り返れば、確かに“歩んできた道”があった。